スタッフのひとりごと これからメンテンナンスご検討の方へ


自転車整備士・メカニックのタカダです。

『スタッフのひとりごと』。だいぶ久しぶりの更新となりますが、ここ数年グッと増えてきたご要望について、これからメンテンスご検討の方へ事前のご案内も含めてこちらに書きたいと思います(ちょっと長文です)。

それは主に「しばらく乗っていなかった愛車を復活させたい!」または「中古を譲り受けた・買ったのでしっかり乗れる状態にしたい!」という内容のお話です。

現行最新モデルの新車はたしかに魅力的だけれども、思い出の詰まった車体をリメイクして再び乗れる嬉しさや、欲しかった過年度モデルがようやく所有できる楽しさは、また違った魅力があります。

メンテナンスお承りの当店レギュレーション<<<を予めご確認いただき、お承り可能な際は事前予約の上、ご来店後に実車を前にしてお話を進めていきます。
まずヒアリングから始め、ご希望内容と実際の状態などを照らし合わせ、30分以内を目途に仕上がり完了の可否を最初の段階でご案内いたします。

●「しばらく乗っていなかった愛車を復活させたい!」ケース
「5年くらい乗っていないままだった」時に「10年以上かも…」の例も決して珍しくありません。

軽車両である自転車は自動車やオートバイと異なり、エンジン機器搭載をはじめ電装系・油圧系装備も少ない車種で、比較的メンテナンス頻度が多くなくても大きくは問題なく使い続けられる乗り物なのかもしれません。
ただ、
人力である自転車は決して”頑丈で重厚な造り”ではなく、特にスポーツタイプは”扱いやすく軽量な構造”をしているため、繊細かつデリケートな面をもっています。

「自転車ならしばらく振りでもわずかなメンテナンスでまた乗り始められますか?」とお話を頂戴することもありますが、安全保持の観点では消費期限の短い順(タイヤ・チューブのゴム製品をはじめブレーキパッドやチェーンなど消耗品が主に劣化)に交換が基本的に必須です。
もちろん、全体的なネジ緩みの点検や部分注油・セッティングの再調整(調節/調律)の必要性も加味します。

また、特に年単位で稼動されていないパーツ箇所は”しばらく動かしていないからこそ”出る特有の症状が表面化し、連鎖的に問題を引き起こすこともあります(思いのほか多い事例はギアを操作するシフトレバー内部の不良)。
メンテンス

●「中古を譲り受けた・買ったのでしっかり乗れる状態にしたい!」ケース
こちらも、必要メンテナンスの方向性自体は上記ケースとほぼ同様になりますが、大きな違いは過去の履歴情報(整備カルテや使用状況と管理環境等)を追いづらい場合があり、現所有者が状態をどうしても把握しにくいこと。言い換えますと、ご自身で現在の健康状態の可否予想がとっても難しいことです。

このような場合、メンテナンスのスタートラインをイメージしやすくするために、まずは時系列と現時点での状態・情報をもとにご一緒に整えていきましょう。

最後に。
メンテナンスお承りは、”車検制度”がないため「ここからここまで」という一定基準をどうしても共有設定しにくい部分があります(特に構成上スポーツタイプの自転車において)。

上記、2事例のケースで共通しているのは『じっくりお話(ヒアリング)して、しっかり状態を診て(診察)、その診断結果をもとにご相談(カウンセリング)し、目的と手段を明確(お見積り書作成で作業内容の可視化)にし、ケースバイケースに応じて一人ひとりに合った的確なプランニングをご提供する』その一連が非常に大切であること。
それは、起こりがちな内容の過不足・不安要素の未解消・事後報告の発生等の防止につながります。

今回のケースのように、本メンテナンスへ入る前に「ご希望と実際の状態とを照らし合わせた充分なプランニングがベターまたはベスト」の場合に限り診察サービス<<<を店頭にてご紹介しています。

あまり多くの時間がかかることの少ないメンテナンス(パンク修理やバーテープ交換など)お承りに比べ、よりお時間を要することが多い”診察サービス”は、通常の締切時間(ラストオーダー)から+30分前の締切となります。

受付時間は、平日14:30~18:30/土日祝日11:30~17:00内で事前予約の上、お時間にゆとりをもってご来店くださいませ。

メンテンス工賃表<<<こちらもご一緒に。
みなさまの安全快適で楽しく、そして健康につながるスポーツ自転車生活のお手伝いがかないましたら幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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