スタッフのひとりごと ディスクブレーキvsリムブレーキ

ディスクブレーキ

ロードバイクはディスクブレーキがいいの?リムブレーキがいいの?

ロードバイクはディスクブレーキとリムブレーキ、どちらが優れているのでしょうと、ここ2~3年ほど前から自転車業界で話題の対決ですね。
どちらに軍配が上がるのか!?、現在進行形でユーザーを含め各方面で意見が分かれる所です。
物事の通で言えば、結論はいたってシンプルに”何を優先したいか=何の機能に重きをおくか”ではないかと思います。

リムブレーキ ディスクブレーキ

マシーンとしての性能は、やはりディスクブレーキ仕様がトータル的には上。
パーツの汎用性やメンテナンス面・積載(特に輪行)時の手軽さ・車重の軽量性なら、リムブレーキ仕様が上。
双方の得意分野を”どの角度からみてどう天秤にかけるか”、がポイントですね。

個人的には、主に制動力・剛性・路面追従性重視の場合はディスクロードを、そうでない場合はノーマルロードを選択した方がメリットは多そうです。
メカメカしい物が好きな方やストイックなバイカーを除き、ズバリまだまだ”リムブレーキ”仕様が7:3でオススメかと。
メカニック視点とロード・MTB両方に乗る自分にとって、ロードに求めるのは第一に軽量性、次にメンテナンス面においてシンプル=簡素的であることがその理由。

明確な理由がある場合を除き(とにかくこのフレームに乗りたい!レースで勝ちたい!など)、守備範囲が広くて色々な場面で活躍するモデルをオススメします。
その視点でみると、ディスクロードは基本的には30C=30mm幅以上の太めのタイヤが装着できない傾向ですが、シクロクロスやグラベル系ロードは拡張性(クリアランス)が大きいのでキャンプ仕様やオフ仕様・街乗り・イベント参加など、多用途にベクトルを向けやすく対応幅が広いといえます。
ディスクロードはロードバイクとシクロクロスの中間的存在なので、もちろん優れたところはたくさんあるけれど見方によってはどっち付かずと。

そのどっち付かず感は、手頃さから人気のフラットハンドルのクロスバイクがわかりやすい例です。
クロスバイクはロードバイクとMTBの中間的存在なので、見方によってはどっち付かず。つまりどちらにも”特化”していないのです。
そのため、「使っているパーツたちが消耗してきたのでこの機に交換・グレードUPしたい!」、または「フラットハンドルをドロップハンドル仕様にしたい!」というお声が寄せられますが、案外難しいケースがあったりします。
ロード系・MTB系パーツが混在するクロスバイクは、各々のパーツの互換性を保ちにくいのがそのワケです。とは言え、視点を変えればやはりクロスバイクの用途対応幅は広い!だから人気なのです。
”どこに重きを置くか”、まさにこれですね。

ディスクブレーキVSリムブレーキのお話に戻ります。
両者の間で一番気になるのはやっぱりブレーキ周りですが、リムブレーキロードのまま制動性能を強化してディスクロードに近づける方法はいくつかあります。
●タイヤシステムをチューブレスやチューブラーにする(乗り心地や路面追従性UP≒制動力もUP※もちろんこれはディスクロードにもあります)
●ブレーキ本体のグレードをグッと上げる(制動力UP)

近い未来、リムブレーキロードは淘汰されていく?

度々このようなお声もいただきます。
「これからはディスクロードがメインになって、リムブレーキロードは淘汰されるの?」と。

確かに時代の流れ的な方向性としてはもしかするとそうかもしれませんが、ではそれがいつから?徐々に?もしくは急に?と考え始めると議論は尽きません。 

例えば、MTBもここ約20年の間で幾度と過渡期がありました。
後輪ギアの多段化をはじめオーバーサイズの定番化(主に剛性面向上)、ブレーキシステムやハブシャフト規格(クイック→スルー)、ホイール径(26→29←→27.5)などなど、語り始めから終わるまでに一週間はかかるかもしれません(笑)
日進月歩やシステム移行期(再編期)は自転車業界だけでなく、デジタル・アナログを問わず、パソコンや先端医療など何の世界にも同じように言えますね。

今時点で自分がどうしたいのか…。

ところで自分はiphoneSEを使っています。
その先端モデルは最新だからこその高機能・高性能さがありますが、以前のモデルに比べると本体が1~2回り大きくなり、より繊細な精密機器に進化しています。
そのため、反面ではお使いの方曰く、画面が割れやすかったり、走行中にジャージ後ろポケットからはみ出てて落ちそうになる…そうです。

そこで思うことは、「携帯はポケットにすんなり入るこのSEのサイズでよかった~♪」です。
現時点で自分にとってはiphoneSEがベスト!
充分に機能的にことが足りていて、まずサイズ感が気に入っているワケです。
自分にとっての必要充分があればそれで良し。未来を想像・創造するのは楽しいことですが、いつ決まるかわからない=今後に起こることは誰にもわからないので、今時点で自分がどうしたいのかに重きを置けば、自分的結論はすでに出ているのかもしれませんね。

まだまだお伝えしたいことはいっぱいあるのですが、かなり長文になったのでそろそろ割愛しますね~~。何かのご参考になりましたら幸いです。
もっとウンチク聞きたい!という殊勝な方は店頭で続きを、普段は不愛想にみえなくもない店主高田まで(笑)