スタッフのひとりごと 小さな巨人たち③(ブレーキワイヤー編)


自転車整備士・メカニックのタカダです。
前回のスタッフのひとりごと>>>小さな巨人たち②(ギアワイヤー編)
前々回のスタッフのひとりごと>>>小さな巨人たち①(チェーン編・タイヤチューブ編)
前々々回のスタッフのひとりごと>>>これからメンテナンスご検討の方へ

今回のお題はブレーキワイヤーのお話です。
昨今、スポーツ自転車はディスクブレーキの油圧ホース(inオイル)も普及していますが、当内容は現在も根強く一般的な金属ケーブルタイプの方になります。
それでは本題を。

ブレーキレバー操作をする際、前後ブレーキ本体(キャリパー)にその指示を届けるとっても大切な役割を担っている”消耗品”と呼ばれるワイヤー。
ヒトの身体に置きかえると、神経系統にあたるところかと思います。
その内容(薬屋さんで表す”効能の能書き”)について、先のスタッフのひとりごと>>>小さな巨人たち②内と>>>小さな巨人たち①内にて、多少ながら触れております。
ブレーキ周り
ブレーキ系は自転車構成パーツの中のチーフコントローラーであり、安全性において基本的に最重要部分であると言えます。
『レバー⇒ワイヤー⇒ブレーキ本体(キャリパー)⇒ブレーキシュー(パッド)』の順にすべてが連動・稼動し、その一つでも状態に問題があれば安全な制動操作は難しくなります。

安全と機能面保持のため、各々の箇所を定期的に状態確認および修復作業が必要です。
レバーとキャリパー本体はリターンスプリングのヘタリ・折れやガタ(遊び過多)を、ワイヤーはホツレや引きのスムーズさ(渋さ重さ)を、パッドは摩耗や経年劣化による硬化・変形と異物かみ込みの有無などチェックします。

日々メンテンスのご依頼をいただく中で最も気になることはサビによる劣化の進行です。
注油やグリスアップのみである程度までは改善が望める場合もありますが、一定以上状態が悪ければもちろん交換も視野に入れます。

繰り返しになりますが安全要のブレーキ周りは「効かない・止まらない」が一番怖い所。
ワイヤーが切れた・キャリパーのバネが折れてレバーのタッチ感が無くなった…などの事例は、思いのほか多い頻度で目にします。
ブレーキ周り
消耗品のみならず、整備・修理のメンテナンス全般に当てはまりますが、適材適所となる各作業の『何を基準に何からはじめ何をしていけばよいのか』の必要性と順番は、総じてケースバイケースになりますのでぜひご相談ください♪

そこで「安全性をしっかり確保して違いも体感して頂きたい!」の気持ちを込めてブレーキワイヤー交換キャンペーン開催します。

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皆さまの安全快適で楽しく、そして健康につながるスポーツ自転車生活のお手伝いがかないましたら幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
ブレーキ周り